#3エンジン回転数のほんとうと、うわさ
いい質問だね。
あなたの車にタコメーター(!!)がついている場合・・・
タコ? メーター・・? 足が8本???
いえいえ、
「タコメーターとはスピードメーターの他に、1、2、3、4、5、6、7、8の数字がある、何のためにあるの?」
と思っているメーターです。
よくみると。6〜8のあたりから、赤色になっていませんか?
赤色の部分が「レッドゾーン」と言われる部分だよ。
(左側がタコメーター)
(6.5くらいから赤色だ。)
レッドゾーン
とは、「ここになるとエンジンが壊れるよ!」言っているんだ。
ということは、赤色部分(写真なら6500回転)までなら、エンジンは壊れない。と教えてくれているんだ。
ここで、「エンジンブレーキ」についての話をしましょう。
まえ書いた「ガソリンを1滴も使わない」方法こそ、エンジンブレーキを活用している状態です。
もう少し、くわしく言うね。
下り坂では、ブレーキをよく踏んでいますね。
それを、「D」の下にある「2」か「S」にしましょう。
何が起こるかと言えば、エンジンの回転数が多くなり、
下り坂でもスピードが上がりにくくなり、
ブレーキを踏む頻度が減るんだよ。
この状態こそが、エンジンブレーキを活用している、といえるんだ。
もう1度言うよ。エンジンは、回転数が上がっても、レッドゾーンまでなら
壊れないんだ。
また、下り坂では、エンジンブレーキがかかっている状態でも、
スピードはそれほど落ちないでしょう。
それどころか、最も重要なことがあるのです。
ブレーキに負担を減らすことができるのです。
とくにながーい下り坂の場合、
ブレーキを使いすぎると、ブレーキが加熱しすぎて、ダメになることが
あるのです。
本当に? こわーい!!
はい。
少しだけマニアックな話をするよ。
ブレーキとは、車を走行させるという運動エネルギーを、
ブレーキによって熱エネルギーに変換しているんだ。
ブレーキで変換された熱は、空気中に放出して(=捨てて)いるんだ。
ブレーキばかりを使っていると、
『ブレーキで産まれた熱 > ブレーキの熱の空気中への放出』
という状態となり、熱がブレーキにたまってしまうんだ。
そして、これが行き過ぎると、運動エネルギーを熱エネルギーに変換できない、
つまり、ブレーキが全くきかない状態になるんだ。
こわーい!!!
いままでのとおり、
燃費向上を意識するばかりに、エンジン回転数を常に低くするのはおすすめしないよ。
レッドゾーンまではエンジンも壊れないし、
時々はエンジンのために回転数を上げることも必要で、
ブレーキの負担軽減のためにはエンジンブレーキを活用することが
必要なんだ。
ちなみに、大体の車は、レッドゾーンにならないように、
制御されているから、エンジンが壊れる心配はないよ。
さて、次は、ブレイクタイム!です。
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